親の介護はマネジメント

”きょうだい”が少ないと、身内だけじゃ親の介護はまかなえません。 全体を見渡しいろんな人の手を借りることで、頑張りすぎない介護・抱え込まない介護を!!

 

 

 

「どうしてあなたがみてあげなかったの?」

「施設にいれるなんて・・・」

「私なんか自宅で母を看取ったよ」

 

実の父を介護し見送った後に、親戚でもない赤の他人から投げかけられた言葉です。

 

えーと、あの~

私ってそんなに親不孝ですか!?

 

 

 

 

こんにちは! 上級終活カウンセラーの熊川サワコです。

 

母はガンで25年前に他界。

亡くなる前2年間、父と二人で母を看病しました。

その父は80才を過ぎたある日突然、脳梗塞を発症。

 

私はある日突然親の介護をする人になったのです。

 

  

そんなとき助かったのは知識と情報。

すぐに介護保険の申請をし、高齢者支援サービスも導入。

どうにか一人でまわせる体制をつくることができました。

 

「一人でまわせる」は「私一人で全てを担う」という意味ではなく、いろんな方と協力しながら父の暮らしを支える体制を整えるということ。

 

いわば

親の介護一大プロジェクト 

子はマネージャー=総責任者

 

そう、親の介護はマネジメント!なのです✨

 

 

 

 

介護には様々なミッションがあります。

 

・どのデイサービスがいい?

・日々の食事はどうする?

・薬の管理は?

・リハビリは?

・通院介助は?

 

手助けが必要で誰かに頼む部分はそのひとつひとつについて情報収集選択をし指示を出し、各ミッションの責任者と協力して介護体制を整えるのがマネージャーのお仕事。

 

もちろん、子自身が担当するミッションもあるわけですが、それも含めた親の介護プロジェクト全体をコントロールすることがマネジメントなんですね。

 

 

3年の在宅介護ののち、転倒薬の誤飲を繰り返すようになり「自宅で生活すること自体が父にとって危険」と人生最期の半年を施設に託したのもプロジェクトマネージャーとしての判断でした。

 

だからいくら親不孝と罵られようと、聞き流すことができたのです。

 

 

 

 

 

 「介護」って

・介護する側の条件

・介護される側の条件

のひとつでも違うと、同じようにはできないもの。

 

「私は自宅で看取ったよ」とおっしゃった方は、同居のご家族4人&近居のご親族(週末の応援部隊)2人で寝たきりのお母さまを在宅介護されていたそう。 

 

脳梗塞の後遺症で軽い片麻痺がありながらも自分の意志で動ける認知症の父を、24時間つきっきりで一人でお世話することは・・・私にはできませんでした。

 

事情を知らずに、知ろうともせずに”理想の介護”を突きつけてくる人たち。😢

 

そんな時、心の盾になってくれたのが「親の介護はマネジメント」という考え方。

 

この自分の心を守る思考をぜひ取り入れていただきたいと思います。✨ 

 

 

 

🍀 🍀 🍀

 

 

12/8開催の「気になる実家の暮らしぶり もしもに備えるイマドキ思考」セミナーで、この【親の介護はマネジメント】についてもう少し詳しくお話させていただきます。

 

加えて親が元気なうちから気を付けておくことや、わかりづらい介護保険・介護休業制度・高齢者支援サービスなどの基礎の基礎も家族目線でやさし~く説明いたします。 

 

介護これからさんにもぜひお聴きいただきたい内容です。😊

 

豊中市×NPO協働事業の市民講座詳細はコチラをご覧くださいませ。

広報とよなか12月号P25に掲載。

 

 

 

上級終活カウンセラー

豊中市住生活コーディネーター

ほくせつマメの木副代表

熊川サワコ