人生の総仕上げを元気なうちか考えて、自分も家族もハッピーに!
「おじいちゃんはどうして欲しいんだろう」
「おばあちゃんの望みってどっち?」
ご本人の意思がわからずに、辛い思いをする家族がいます。😢
* * *
こんにちは! 上級終活カウンセラーの熊川サワコです。
最近、墓じまいやお葬式、相続のことを考える『終活』に取り組まれる方が増えています。
でも、一番大切な部分が後回しにされがちなんですよね。
それは生きている間のこと。
終末期(人生の最終段階)の医療やケアについて、自分の希望をきちんと家族に伝える部分!
といっても、元気な方にはピンとこないかもしれませんね。💦
では立場を変えてこう伺ってみましょう。
「親御さんやおじいちゃん・おばあちゃんの医療やケアの希望を、あなたはしっかりと聞いたことがありますか?」
「そしてそれが、どのようなものか、あなたはきちんと理解できていますか?」
「延命措置」という言葉があります。
病気を治すための治療でなく、延命を目的とした医療的処置のことです。
医学が進歩した現代では、自ら呼吸ができなくなったら人工呼吸器、自ら栄養をとれなくなったら胃ろうや点滴、自ら血液の老廃物を除去できなくなったら人工透析を使って、ある程度生命を維持することが可能になりました。
もちろん、その機械等を一時的に使って元気になる方もいらっしゃいます。
でももし、治る見込みのない高齢の家族に「延命措置」が施されたらどう思われますか?
「そういうことは、お医者さまが決めてくれるのよね・・」
いいえ!
そのご本人の意識がなかったり、認知症などで正常な判断ができない場合に延命措置をするかしないか、続けるか止めるかを決めるのは、家族。
そう、あなたにすべての判断が委ねられることもあり得るのです!
終末期には約7割の患者が意思表示ができないというデータがあります。
私の父も終末期は認知症で、自分の状態さえ理解できなくなっていました。
最後は私が判断しました。
「延命措置は不要」と医師に伝えました。
父から、父が元気なころから何度も「延命措置はいらない」と聞いていました。
なので迷いはありませんでした。
🍀 🍀 🍀
いま医療の現場で、望まない医療や延命措置が行われないよう、患者さん本人が意思表示のできる病気の軽いうちに、医療者や家族と自分の終末期にどういう医療やケアを望むか話し合いましょう。 というACP(アドバンス・ケア・プランニング 愛称「人生会議」)の動きが大きくなっています。
厚生労働省が発行しているACP(アドバンス・ケア・プランニング)のポスターです。 (画像をクリックすると拡大表示されます。)
「信頼できる医療・ケアチームと話し合いましたか?」
と、すでに医療や介護と関わりがある前提で書かれています。
医療や介護と接点のない方=お元気な方が突然倒れて意思表示ができなくなることもありますよね。
そうなったらもう、人生会議はできません。
「これでよかったのかな・・いや、もしかしたら・・」
ご家族が何も聞いていなかったら。
そして、その決断に悩まれたのなら。
いつまでもどこまでも正解がみえず、後悔の念が残ってしまうかもしれません。
だから!
縁起が悪いと蓋をせず、元気なうちから家族みんなで話し合ってみませんか?
自分が望む医療やケアを。
家族が望む医療やケアを。
さあ、はじめましょう。
レッツ ACP 🍀
レッツ 人生会議 ✨
2019年3月7日市の施設において、NHKクローズアップ現代+でも紹介された医師が考えたカード「もしバナゲーム」を使っての「人生会議」体験講座を開催します。
「ACP=人生会議が大事ってなんとなくわかったけど、具体的にどういうことを考えたらいいの?」
という方にピッタリの講座です。 詳細はこちらのページをご覧ください。