年々増えていく子どもの物。買ったときについていた箱、取っておきますか?捨てますか?実はひとつの基準があります。
こんにちは!整理収納アドバイザーの藤井です。
今回は「箱収納」について書こうと思います!
子どもの成長に合わせて、年々物が増えていきますよね。誕生日、季節のイベント、それ以外にもおでかけした時にねだられて買ったもの、レストランでの粗品など・・・。
お片づけサポートに伺ったお家で、おもちゃが入っていた箱を捨てずに保管されている方、意外に多いんです。
でも、実は「毎日遊んだおもちゃを、商品が入っていた箱にお片づけする」というのは子どもにとってハードルが高いです。
商品が入っていた箱って、キッチリ隙間無く、キレイに入っています。箱の中にさらにプラスチックがあり、おもちゃが箱の中で移動しないようにしていたり、底上げされていたり・・・。
入れたり出したりするうちに箱やプラスチックが折れてきて、おもちゃが入らなくなることも(^^;
「難しい」は子どもがお片づけしなくなる原因のひとつです。
おもちゃは、箱から出してカゴや箱に入れるのがおススメです!
蓋のない箱・カゴなら、「入れる」というワンアクションで済むので、子どももお片づけしやすいですよ。
ところで・・・
「何故、箱を保管してしまうのか??」
これには日本の文化的な部分が関係しています。
桃の節句や、端午の節句。
そういった行事に使う物は、桐の箱に入れていました。日本人は「大事なものは箱に入れておく」という意識があります。
「箱入り娘」という言葉もありますね(笑)
箱は四角いので「積み重ねられる」というメリットがあります。雛人形や兜はそのままだと重ねられませんが、箱に入れることで蔵や押入れなどの大容量の収納スペースを効率よく使うことができます。
生活が西洋化し蔵や押し入れがないお家が増えましたが、「大事なものは箱に入れる」という祖父母や親の姿を見て育っているので、なんとな~~く無意識に箱に入れてしまう方が多いのです。
こどもの物を箱に入れるか、入れないか。
箱を保管するか、捨てるか。
基準は使用頻度、使用者です。
雛人形、五月人形、クリスマスツリーなどは「こどものもの」というイメージがあるかもしれませんが、実は「こどもが使う」ものではありません。「飾る」ことが目的です。
さらに保管する期間が長いので、保管することを優先で考えてOKです。
雑誌やネットで収納用品をそろえたお家の写真を見ることがありますが、オシャレを目指さないのであれば季節イベントのものは、商品に入っていた箱にそのまま保管して大丈夫です。
(他の収納用品に入れ替えてもいいですが、大きいアイテムなのでジャストサイズのものを探すのが大変ですし、替えるメリットも少ないです。)
反対に、おもちゃは「子ども」が「毎日・もしくは頻繁に使う」ものなので、保管よりも使いやすさ&片づけやすさを優先してあげてください。
お片づけが簡単に&楽になることで、子どもが自分で自分の事をできるようになり、それは子ども本人の自信に繋がります。
「収納」と聞くと「ふたつきの箱」を思い浮かべる方も多いと思いますが、適しているものと適していないものがあります。
お家のなかの箱収納、良かったらこれを機会に見直してみてくださいね。
整理収納アドバイザー 藤井文子