コロナ禍で手指のアルコール消毒が日常になりました。 でもノロ対策にはアルコール消毒より石鹸での手洗いの方が良いといわれています。 なんでかな!?
「あっという間にきょうだい全員」
「ノロで家族全滅・・・」
こんな声がちらほら聞こえる季節になりました。💦
下痢や悪心・嘔吐、時に腹痛・発熱などを引き起こす感染性胃腸炎。
11月から2月におこる集団感染のほとんどが、ノロウイルスによるものと言われています。
ノロウイルスは手指や食品などを介して口から感染します。
その感染力の強さから「白い悪魔」とも呼ばれるノロウイルスを、どう防げばよいのでしょう。
「毎日アルコール消毒これだけやってんだから、大丈夫でしょ」 と思っていました。 でもノロには石鹸手洗いの方が効果があるのだとか。
その理由はこうです。
ウイルスの種類は大きく分けて2種類・・「エンベロープウイルス」と「ノンエンぺローブウイルス」がある。 この”エンベロープ”という脂質やタンパク質からできている外膜があるかないかでウイルスの性質が異なる。
■エンベロープウイルス(外膜あり)
ウイルス遺伝子の周りを外膜が覆っている状態。アルコール消毒剤などで容易に破壊することが可能。
例)新型コロナウイルス、インフルエンザウイルスなど
■ノンエンベロープウイルス(外膜なし)
ウイルス遺伝子がむき出しになっている状態。凍結や乾燥、酸やエタノールなどへの抵抗性が強い。
例)ノロウイルス、アデノウイルスなど
石鹸にもノロウイルスを直接失活化する効果はないが、石鹸による手洗いで手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果がある。
石鹸がノロウイルスをやっつけるのではなく、手についたノロウイルスをはがしやすくしてくれる。
なるほど! 水と一緒に流しちゃう作戦かぁ。
だから、石鹸手洗いが重要なんですね😊
ノロウイルスにはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。
特にこどもや高齢者は症状がひどくなることもあるので注意が必要です。
< 予防対策 >
①「 手洗い」をしっかりと!
特に食事前、トイレの後、調理前後は、石けんでよく洗い、流水で十分に流しましょう。
②「 人からの感染」を防ぐ!
家庭内や集団で生活している施設でノロウイルスが発生した場合、感染した人の便やおう吐物からの二次感染や、飛沫感染を予防する必要があります。
③「 食品からの感染」を防ぐ!
・加熱して食べる食材は中心部までしっかりと火を通しましょう。
・調理器具や調理台は「消毒」して、いつも清潔に まな板、包丁、食器、ふきんなどは使用後すぐに洗いましょう。
ノロ対策は新型コロナ対策、インフルエンザ対策にもなります。
石鹸手洗いとアルコール消毒をうまく使って感染症を防いで、冬も健やかに過ごしたいですね💖
参考・引用:
NIKKEI STYLE ノロ対策 トイレは腕まくり、アルコール消毒より石鹸
(注:文中のアルコール消毒のアルコールは、消毒用エタノールのことです。)
豊中市登録市民公益活動団体
ほくせつマメの木 副代表
上級終活カウンセラー
介護サービス相談員